これまでの井戸掘りの様子はこちらをご覧ください。
~~~~~~~井戸掘りDay7~~~~~~~~~
井戸掘り1週間がたちました。ほぼ30mの深さになりました。相変わらず根気のいる作業が続いています。
親方は、パイプを落とすロープをいつも握っています。
これで、いつも、土の感触や状況を探っているのでしょう。職人の感で地下の土の状況が読み取れるようです。
素人目には、全く想像のつかない世界ですが、親方をはじめ80歳を過ぎた井戸掘りプロフェッショナル軍団は、確信をもって掘り進んでいます。私を含め村人たちが不思議そうに見学しています。NHKのプロフェッショナルに出てもおかしくないプロ集団です。
以前すぐ近くの小学校近くで掘った井戸堀作業表?を見せてもらいました。
7m~15m層:砂
15m~25m層:青砂利
25m~34m層:青土
35m~50m層:赤砂利
となっています。出てきた、砂利を層ごとに箱に入れて、水の出る層を測っています。
同じ地層なので福田の田んぼは、今この青土のところです。粘土質の土にこまかな砂利が交じっています。
青土ではまだ水は出ず、この赤砂利が出て初めて水がじゃぶじゃぶ出るそうです。しかも、pH7でめちゃくちゃ美味しい水だそうです。村人の1人が、夏ののどの渇きをいやすために、蛇口を付けたいねといろいろ期待が膨らみます。
と、なんだかんだの、里山の自分もこの井戸掘りを機に、村人たちと井戸端談義で親しくなりました。井戸端会議もいいものです。
昔は10m位でも飲める水だったようですが、今ではそうはいかないようです。でも50mで美味しい水が期待できそうです。既に、井戸のパイプも準備されています。
それにしても、経験と勘に裏打ちされた恐るべき井戸掘りプロ集団です。
井戸端談義での一コマ・・・
ブルーの繋ぎのTさんが、現代農業に「生きもの調査の記事があったよ」と教えてくれました。えっ!?と思いました。
生きものに優しい米作りをしている異端児でよそ者の我々の農法に関心を示してくれるとは!驚きの一言でした。
~~~~~~~井戸掘りDay12~~~~~~~~~
2月4日(日)午前中にこうしてパイプが地下深くに埋められました&井戸掘り親方の出初式?
(マワゴエ・マスメディア白井氏撮影)
パイプを接着しながら、1本1本慎重に継ぎ足していきます。
親方と80代井戸掘り職人3人衆の息の合った作業です。
パイプを支える縄がねじれたのか、82歳親方の出初式と思われる身のこなしでやぐらをスルスルと登っていきます。
パイプの設置が終わった後は、パイプの周りに砂利をひきつめます。
その後、パイプの径より細い鉄パイプを通し、何度も何度もパイプの中を洗浄していきます。パイプによる洗浄が終わると、いよいよ午後から、水中ポンプによる水の給水を待ちます。
50年前から続く職人芸による伝統的な?井戸掘り工法(上総掘りというのもありますが)は、全国見てもどこにもないのではないでしょうか?貴重な現場を見せてもらっています。
午後に給水ポンプに掘削したパイプがつながれ、とうとう水が出ました。最初は、工事に使った粘土質の土のために、濁っていましたが徐々にきれいになってきました。
木箱に層ごとにいれてある石や砂利に注目ください。一番右の砂砂利のところが50m層。この50m層以下で岩盤層にぶち当たり1本目のパイプが破損しました。
その1つ前の箱の玉石に注目です。川でもないのに45m層で玉石??ブラタモリに解説してもらいところですが、この45m地下層で川のように水が流れていて、石同士が転がり丸い玉石になったようです。地下の不思議な世界です。
給水用の井戸パイプが設置され周りに砂利を敷き詰め、午後からのテスト給水となりました。
今後は、電源の引き込み、モーターの設置、小屋の設置と進みます。
以上、井戸掘り日誌と題して、3回に分けてエントリーを出しました!
今年のプロジェクト参加者の募集ももうじき始まると思いますので、ぜひともご参加ください!