【かわごえ里山田んぼ通信】 川越の「宝」 「赤城神社とそれを支えるコミュニティ」

12月3日発行の、月刊かわごえ環境ネット12月号に
川越の「宝」 「赤城神社とそれを支えるコミュニティ」という記事で
福田の伝統行事、獅子舞・ささら舞が取り上げられました。
かわごえ里山も記事に取り上げられ、素晴らしい記事にしていただきました。

下に全文を記載しましたが、次のURLでカラー写真付きの記事を読むことができます。
https://kawagoekankyo.net/news/documents/MKKN182-202112.pdf

コラム“川越の「宝」をたずねて”は、かわごえカフェ 2019 のテーマ「川越と周辺地域の宝を掘りおこそう」
で参加者のみなさんと作成した“川越のお宝マップ”の地点を紹介していくコラムです。

 今月のお宝紹介は「赤城神社とそれを支えるコミュニティ」赤城神社は、落合橋近くにある福田赤城神社
のこと。古くから福田の鎮守社として祀られ、7月24日前後の土日には福田の獅子舞が奉納されます。
獅子は、先獅子、中獅子、後獅子の 3頭、ササラをもったササラッコ、ハイオイを福田地域の中学生が担い、
伝統的な舞を踊りながら、小学生による縦笛演奏と一緒に町をめぐります。

 2 日目の最後の舞は、熟練の青年が横笛の音に合わせて舞いますが、川越市の無形文化財として指定
されている福田の獅子舞は地元の氏子だけによるものではなく、地元の小中学校の児童にも引き継がれ
ています。
 2019 年のかわごえカフェで紹介されるまで、私はこの福田の獅子舞は知りませんでした。
そしてこの福田の獅子舞は、江戸期からの福田村の村祭りとして奉納されていたことを改めて知りました。

福田の獅子舞は、奉納される 7 月下旬という季節から、ちょうど関東地方が梅雨明けするころであり、
日照りを避け、雨ごいや五穀豊穣、あるいは刈り入れ時の台風回避を祈願してのことで、
「令和」という今でも福田の人々の祈りとなって舞っていることを考えると、時の連続性に感動してしまいます。

 2019 年のかわごえカフェで参加者のみなさんと作成した“川越のお宝マップ”は、そのほとんどが「場所」
でしたが、今回のお宝は「場所+コミュニティ」という、唯一場所を拠点とした人々のつながりも含んでのお宝
というのが印象的だったのを覚えています。

 コミュニティというだけあって、福田での田んぼ活動は、NPO 法人かわごえ里山イニシアチブの活動報告を
本紙で読んでいれば想像がふくらみます。
米作りだけでなく福田という田園の環境をいかして人と人がつながり、協力しあい、遊び、学び、笑いあうと
いった人の温かみのあるコミュニティは、川越の「場所」という宝をさらに進化させた「場所+コミュニティ=宝」
として、令和の認識に変わっていくかもしれませんね。